健康診断

逆説的で興味深い記事を読んだ。 平均寿命、健康寿命共に男性の方が短い。その理由として、健康診断を受ける機会頻度の違いではないかと。診断結果定常値とされる数値をある程度以上はずれると、処方薬に頼る機会が増加する。薬は言い方の是非は有ろうが基本毒薬であり、対症療法としては有効でも、多かれ少なかれの副作用で問題ない所へのインパクトが避けられない。人間が本来持つ免疫力も低下する。

ガンなどの早期診断もあり、健康診断が否定されるものではないのは明らかだが、製薬会社と大病院の癒着で多くの人びとが薬の過剰投与になっているのではないかという話である。

BMIや血圧、血糖値などの基準レンジにも疑問が呈されている。薬で血糖値を下げたら、低血糖で倒れたとか、血圧と年齢の関係性のデータが少ないなども指摘されていた。また、厚労省がうるさいので数字は改善されたが、実は大病院の医師の健康診断受診率が低いという笑えない話もあり、考えさせられた。

最近では血液検査で相当広い範囲の検査が可能であるが、医療費の伸びを実質的、有効的に抑える方策が急務と感じる。医療費利権など本来絶対あってはならないはずだ。