先制攻撃

我が国周辺には危ない国が2つある。オブラートに包んでも仕方ない、中国と北朝鮮である。個人的にはであるが、ロシアはそれ程心配していない。

南シナ海でのASEANの国々と中国、場合によっては米軍が前面での小競り合いがこの先低くない確率でありそうだ。東シナ海では我が自衛隊人民解放軍との偶発的な衝突も有り得るだろう。これらはしかし、中国が何を言おうが客観的には中国の責任となる。主権の問題だ。

そこで、その延長でICBMSLBMなど、また戦略爆撃機が登場するような全面戦争になり得るだろうか? 筆者は否定的である。なぜなら、中国の場合は国家或いは一党独裁であって、1人でメチャクチャな判断は出来ない、また国も発展し、一定の理性が確保されているはずだからでもある。口では核心的利益をうたっても、失うものとの天秤は分かっている。

北朝鮮はどうか? いくら核武装をしようが、米軍と正面からぶつかればどうなるかは理解しているはず。そのはずなのであるが、この国には独裁者が存在する。

イスラエルはイランやシリアに対し、自国が危険に晒されると判断すれば先制攻撃を行ってきた。時代もあったかもは否定出来ないとしても、ユダヤ人の覚悟が見てとれる。

北朝の現状は韓国のみならず、我が国にとっても重大な脅威である。日本海に向けて何発も発射されたミサイルの軌道の先には本州があり、北海道がある。核ミサイルが本格的に実戦配備されれば終末を迎える恐れもあるのだ。

しかし、米韓軍は本当は先制攻撃でリスクを摘み取りたいのだろうが出来ない。ソウルが38度線に近すぎ、ソウルのみならずやみくもに反撃されれば甚大な被害が避けられない。

ただしかし、特に米国がいつまでズルズルと成されるがままに放置するのかが不明である。

グァムや西海岸を射程に入れるミサイルが整備されつつある。ミサイル迎撃に100%はない。

米軍がもしやるとすれば、それは相当周到かつ緻密に準備されたものとなるだろうが、韓国軍は元より自衛隊も参加すべきだろう。

憲法云々を言っている場合ではない。

そうならない事を念じつつも、日本人もそろそろ目を覚ます時が近づいている認識と覚悟が必要だろう。中国の独裁者はチャウシェスクの様にはならないだろうが、北朝の場合はもっと酷い話も有り得る。要するに暴発リスクである。

他のシナリオ、それは政権の内部崩壊だが、我が国にも押し寄せるであろう多数の難民は正に現在欧州で体現されている。この点にも覚悟が求められる。長年島国でアイソレートされ、米国との同盟下で自衛隊に1人の戦死者も出さない事、環境が維持されてきた。残念ながらこうゆうのは国際常識では自慢できないのである。

早く覚すいしないと間に合いそうもないが、我が国民一般にそのような雰囲気はない。